日本の定食屋「Naniwaya」

 お昼ご飯を大事にしたい。

 パリにおいて、夜は外食のハードルが極めて高いので、なんとかお昼で「行きつけ」を作りたい。しかし僕の提示する条件はきびしい。安い、早い、多い、うまい、である。

 

 ちなみに京都には「はやし」という定食屋があって、「ようて」、「すうて」、「おいしい」の一文字ずつをとって「は・や・し」と謳っている。(真偽のほどははさておき)理想的な店だと思うのだが、よく見りゃ「し」は微妙である。本当は「は・や・お」であるべきだし、店長の名前も「速雄」とかだとなおいい。なんだよだいたい、おいしいし、って。その後に何か言うつもりだったのか。

 

 閑話休題。パリの日本食は割とお高めなので、お昼に行くのもなかなか大変なのだが、Naniwayaはその中でもおすすめの一店である。というのも例の「四か条」を、そこそこ満たしてくれるからである。(量が多い分「はやし」より理想的である)

 

 画像はかつ丼。なんと8€である(1000円程度)。この時は大盛りにしたので正確には10.5€。本来はうどん屋なのだが、なんとなくごはんも食べられて値段もこのあたりならかつ丼でございましょう。味付けは甘味が少ないが、ちゃんと出汁の味。ネギも当然九条ネギではなく謎の青ネギだし、海苔もぱさっとしているがそれなりに納得できる。ほかにも刺身定食やカツカレーなど、定食屋に求めるものが結構ある。今のところお昼ご飯の最適解はここ。

 

 ちなみに隣に座った家族が、「稲荷ずし」と「太巻き」の違いをお店の人に聞いていたが、彼は稲荷ずしの「稲荷」部分の説明に相当苦労していた。フランス語で「甘い何かです」と言っていたが、家族はなんじゃそれという顔をしていた。なんじゃそれ。

ピラミッド駅が最寄りで、アジア食品店の「K-MART」の向かい側にある。

このあたりは日本食が多いので、折を見て制覇していく所存。

 

営業時間

11:30-15:00、18:00-22:30 

無休


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コメント: 2
  • #1

    だいご さわ (土曜日, 04 3月 2017 02:47)

    ねぎののせ方が異国らしいワビサビ感ゼロでいいね。

    「おいしいし」の「し」問題は、近江弁(江州弁)だと「し」終わりがあるから、遠い昔近江商人が行商に出ていた時に撒き散らした方言という説も唱えておきます。
    (例)「雨やと思ったら晴れてるし!」
    訳)
    「雨やと思ったら晴れてるやん!」
    真偽のほどははさておき。

  • #2

    ケガニ (土曜日, 04 3月 2017 03:22)

    コメントありがとうございます!
    近江弁説おもしろいですね。
    ただ、僕は店名「やすお」推しです。